1. Cygwinのインストールとネットワーク設定1.1 Cygwin&CVSEclipse3.0ではwinCvsがサポートされておらず不具合が絶えません。Eclipse3.1ではwinCvsがサポートされるそうですが、リリースはまだ先になります。対応策はいくつもありますが、windows上でCVSを動かす手段として最も安全なのは cygwin+cvs かな、と、、、この古典的な手法は何だかんだで今も健在と思います。ただし設定上の注意点が多いのでここに構築手順をまとめます。1.2 Cygwinのインストールcygwin.com から setup.exe をダウンロードします。ダウンロード後、setup.exeを起動するとセットアップが始まります。 ■実行する手順を選択します。 ①パッケージをダウンロードしてインストール。 ②パッケージダウンロードだけする。 ③すでにダウンロードしてあるパッケージをインストールする。 基本的には①になりますが、②を行った後で③でも同じです。 ■Cygwinを構築する(installする)フォルダを指定します。 ■インストールファイルのダウンロードフォルダを指定します。 ■ダウンロードの方法を選択します。 ■ダウンロードサーバを選択します。 今回はjpドメインのサーバからダウンロードしました。 ■インストールするパッケージを選択します。 CVSサーバを立てる上で必要になるパッケージを選択してチェックします。 NET>inetutils、」DEVEL>cvs は必ず必要になります。忘れずにチェックしましょう。 それ以外はDefaultでOKです。 ダウンロード完了後、インストールが始まりますが、インストールするパッケージの選択がもう一度あります。必須パッケージを改めてチェックしなければならないのでお忘れなく…
1.3 Cygwin 初期設定■環境変数設定「{Cygwinのインストールフォルダ}\bin」にPATHを通して再起動します。 ■Cygwinを起動してから以下のコマンドを順次実行 $ mkpasswd -l > /etc/passwd $ mkgroup -l > /etc/group $ /usr/bin/iu-config -y $ mkpasswd -l > /etc/passwd $ mkgroup -l > /etc/group $ /usr/bin/iu-config -y Creating default /etc/ftpusers file Creating default /etc/ftpwelcome file Creating default /etc/inetd.conf file Creating default /etc/motd file Creating default /etc/shells file
1.4 ネットワーク設定今回は運用をラクにしたいので inetd はサービスとして起動する方法でまとめます。よって、windows2000、windowsXPを前提とします。※windows9x の場合は inetd のショートカットをスタートアップに放り込んでおけば一応は問題ないと思いますが、リンクする実行ファイルの後ろに'-d'を付けるのをお忘れなく。 ■inetdをサービスとして起動する。 ・起動コマンド $ /usr/sbin/inetd --install-as-service $ /usr/sbin/inetd --install-as-service・ちなみに? 停止コマンド $ /usr/sbin/inetd --remove-as-service $ /usr/sbin/inetd --remove-as-service ※サービスの起動、停止、再起動はコマンドにしておくと便利 ex.) 再起動コマンド(inetd_restartコマンド) file: /bin/inetd_restart #/bin/bashまぁ、この手のコマンドは無くても問題ありません(笑) ちゃちゃっと書いておけば使う機会は一応あります。 ■inetd.conf に設定を追記 以下の一行を追記します。 cvspserver stream tcp nowait root /bin/cvs cvs --allow-root=/var/cvs pserver ※xinetd を使用するなら /etc/xinetd.d の下に cvspserver という名前の設定ファイルを作成 file: /etc/xinetd.d/cvspserver service cvspserver { socket_type = stream user = SYSTEM wait = no server = /usr/bin/cvs server_args = -f --allow-root=/var/cvs pserver } ■inetdを再起動 停止⇒起動、で設定が有効になりますが、再起動の前にCVSの設定を済ませましょう↓(爆)
2. CVSの設定2.1 リポジトリルート
今回は /var/cvs をレポジトリのルートディレクトリとして構築します。
$ export CVSROOT=/var/cvs $ mkdir /var/cvs $ cvs init
2.2 リポジトリアカウント■パスワードファイルの作成$CVSROOT/CVSROOT/passwdに以下の書式で1アカウントにつき1行記述。改行コードはLF。 <任意のユーザ名>:<暗号化したパスワード>:<Windowsのユーザ名>[LF] 暗号化ツールを用いるのも面倒なのでパスワードの暗号化はcryptコマンドを使うとラク。 ユーザ「hoge」、パスワード「hogehoge」ならば↓ $ echo -n "hoge:" >> $CVSROOT/CVSROOT/passwd $ crypt Mm hogehoge >> $CVSROOT/CVSROOT/passwd※↑「Nm」は任意のアルファベット2文字 作成したpasswdファイルはこんな感じ hoge:MmS9Uw19RtaUl:Hoge[LF]※後のテストで接続が失敗したらwindowsのアカウントと同一のアカウントで試してください。一度接続できたらアカウントを追加しても接続できました、、、なぜなんだ?… ○| ̄|_ ■お試し テストの前にinetdを再起動してネットワーク設定を有効にしておきましょう。 $ cvs -d :pserver:hoge@localhost:/var/cvs login で、接続拒否などのERRORが出なければOKです。 $ cvs -d :pserver:hoge@localhost:/var/cvs logout も、お忘れなく。
3. Windows2000/XPサービス設定{WINDOWSのインストールフォルダ}/system32/drivers/etc/servicesにcvspserver 2401/tcpを追記します。 inetdが起動していることを確認し、Windowsのサービスを起動します。 (コントロールパネル>管理ツール>サービス、のCYGWIN inetdを「開始」します)
4. Eclipseの設定↓こんな感じで。。。以上
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